がんサバイバーの回顧録と日常

アラフィフになってからの悩みだったり、どこにでもある普通の日常の話のブログです。

正解なんて分からないし、きっと正解はない… 

乳がんになった事を、まず報告した人は旦那。旦那はショックをうけてたけど、私は思ったほどショックはなかった。いや、ショックはショックだけど落ち込んでどうにかなりそうという程ではなかったかな。なんか、治療したら治るって漠然と思ってたし…

 

次に報告した人は一緒に韓国旅行(2016年7月)に行った友人。旅行中にしこりが見つかったので、取りあえず結果報告。彼女も数年前に子宮がんになったらしくて治療中は励ましてくれてました。

 

次は会社の人、小さな会社なので取りあえず同じ事務所で働く5名に報告しました。職場の人たちも良くも悪くもそこまで深刻な対応ではなく、手術して治療してがん細胞をやっつけるんだよね~という感じで、いつも通りに接してくれてました。

 

後は手術の前(2016年11月)に、両親と姉と義両親、義妹に報告。

 

この後、年末年始を実家で過ごした時に、いつも会う友人に報告。

中学時代からの友人A、高校時代からの友人B、最初の職場で同期だった友人Cです。

 

この後のお正月明けから、抗がん剤治療、放射線治療をしましたが、自分が乳がんになったと知っている人がいてちょっと気が楽(⁉)でした。友人たちは時々LINEをくれたりと、有難かったです。

ちなみに友人が凄く少ない上に、普段ほとんどLINEで誰かから連絡が来ることはないんです。

 

全部の治療が終了して、髪の毛もちゃ~んと生えてから(見た目が病人じゃなくなってからね)は、友人と飲みに行った時に『実はさぁ~乳がんになってね… だから乳がん検診ちゃんとしないとダメだよ~(^_-)-☆』なんてカミングアウトする事もありました。言われた方は返答に困るかもね…

 

でも、自分もしこりがある事に全然気づいてなくて、あのまま一年後の健康診断まで気付かなかったらどうなってたかと思うと、自分の友人にはちゃんと検診受けて、もしも乳がんだったとしても早めに見つかれば、怖くないよと伝えたかったし...

 

ここからが本題...

自分が乳がんになって報告した時に、友人や知人にどんな風に接してほしいか?

一緒に落ち込む⁇

もうこの人このまま死ぬんじゃないかっていう感じの憐みの表情をされる⁇(たまにいるよね、表情から作る人😓)

 

少し前に知人に『乳がんになった友人にどんな言葉をかけてあげた方がいいと思う⁇』と、アドバイスを求められたんです。(知人は私が乳がんだったことを知っています)

私は『別に特別な言葉は要らないんじゃないかな。体調がいい時にお茶でも行こうとかね!』と伝えました。

 

思うんですが、大病を誰かに話す時はもう自分の中で結論というか決着がついているので、一緒に泣いて悲しんでというよりも、普通に接するのが一番いいのかなと...(あくまでも個人的な意見ですが)まあ性格にもよりますけどね。

 

先月、高校時代からの友人Bのお母様が亡くなられて、お香典を送ったので友人Bから電話が来ました。彼女とは昨年私の父が亡くなった時に少し話をしたんですが、コロナで約2年まともに話が出来ていませんでした。

 

少し話をしたところで、彼女が『私さぁ~乳がんになってさ~』と...

昨年秋に腰と足が痛くなり、12月中旬に乳がんと診断されたとの事...

すでに骨に転移しているためステージ4で手術は出来ないので、放射線治療抗がん剤治療、ホルモン治療をしているとの事。

 

私は怒ったね!『だから、私が乳がんになったって言った時に、乳がん検診しないとダメって言ってたやん!マンモとかやってたの?』いや、怒っても仕方ないんだけど...

 

彼女は『いや~、一回はやったよ!』『昨年初めに、尿でがんが分かる検査(線虫ガン検査)をやったんだけど、その時は何のがんもなかったんだよね...そしたら先生にそんな検査でがんが分かる訳がないって怒られたよ...』

※ちなみにこの線虫ガン検査は今はまだ有効性を検証する段階らしいですね。

 

彼女は『ステージ4とかで骨転移とかしてるからさぁ、余命宣告されると思ったら大丈夫だったわ』とサラッと話してくれた。

放射線治療が効いているようで、足の痛みは今はないみたいだし良かった。

現在は抗がん剤治療中...

髪の毛抜けてきた!下痢が酷い…味覚障害がすごい…顔が浮腫んでる等々

 

治療は大変そうです。

彼女も私と同じく『こうなったら、まな板の上の鯉だよね(>_<)』と笑ってた。

 

私は、いつも通りに会話する。

 

コロナが少し落ち着いたら帰省してたわいもない会話をしよう。