今回は、私が乳がんの治療で会社を休んでいた時に貰った傷病手当金についてお話ししたいと思います。私は中小企業の事務職をしています。会社で加入している社会保険は協会けんぽです。(社会保険には主に大企業の健康保険組合と中小企業の協会けんぽがあります)という事で、今回は協会けんぽの傷病手当金についてになります。
協会けんぽの方は詳しくはこちらを見て下さい!
傷病手当金は業務外の病気やケガで会社を休んだ時に給付されるものです。(業務中のケガや病気は労災扱いで休業補償が支給されます)最初の受給から18ヶ月間貰えます。申請は一月に一度のお給料の締め後にするのがいいですが、私は2月~4月分、5月~8月分と二回に分けて申請しました。その間、労働が不能だったことの証明書を医師に書いてもらわないといけません。
傷病手当金の計算方法は【標準報酬月額÷30日×2/3】これが一日の支給額になります。標準報酬月額は年に一回届くねんきん定期便に記載されていますが、会社の総務などで確認してもいいと思います。
2016年11月に乳がんの手術で入院約1週間しましたが、有給休暇が年間20日あった事と、有給休暇を半日で取得できた事もあり手術前の検査から入院、入院後の通院は傷病手当金を申請することはありませんでした。2017年1月5日から抗がん剤治療がスタートしました。私は抗がん剤治療中の約7か月間、傷病手当金の申請をしていました。
年度を跨いでいたので、2017年4月に新たに有給休暇20日間取得しましたが、この有給休暇は2017年8月からの放射線治療のために使いました。
私の場合抗がん剤治療中の7か月間ずっと休んでいた訳ではありません。ですが、後半は抗がん剤が蓄積してきたのか休む事が多くなってきていました。
これは抗がん剤治療中の給与から引かれた欠勤分の給料の総額です。
2017年1月給与分・・・欠勤控除なし
2017年2月給与分・・・ -76,700円
2017年3月給与分・・・-126,649円
2017年4月給与分・・・ -72,365円
2017年5月給与分・・・-113,368円
2017年6月給与分・・・-225,452円
2017年7月給与分・・・-156,943円
2017年8月給与分・・・-101,175円
合計 -872,652円
これ以外にも7月賞与がありましたが、前年7月賞与と比べて20万円程少なかったです。これも健康で出勤していたら貰えていた報酬が貰えなかったという事です。
そして傷病手当金で支給された合計金額は480,192円です。
私のように働きながら傷病手当金を受ける場合、申請しても満額支給になるとは限らないです。減額される場合があります。私も『事業主から報酬(給与・手当等)が支給されているため傷病手当金の支給額を調整します』となっていました。なお、不服申し立ても3ヶ月以内なら出来るそうです。
※こちらは協会けんぽの話です。健康保険組合の方は福利厚生等で更にプラスαがあるかもしれません。
これは覚えていて!
傷病手当金を受給する場合すっかり頭から抜け落ちているのが、普段給料から引かれている健康保険料・厚生年金保険料・介護保険料・雇用保険料・住民税です。これらは傷病手当金を受給している場合も毎月掛かる社会保険料です。傷病手当金を約6割受給した中から会社の総務などへ支払わないといけません。結局手元に残るお金はそこからさらに少なくなってしまいます。
私の場合は6月給与分の時に引かれるお金が足りなくなったので会社に社会保険料等を支払いました。
ちなみに傷病手当金は税金が発生しない非課税所得です!
私の場合でいうと(2017年2月~8月まで)傷病手当金を受給した年は年収が減っています。ということで、翌年の住民税は下がります!社会保険料も下がります‼なので、私は2018年は一時的に手取額が増えました!
最後までお付き合いいただきありがとうございました。分かりにくかったかもしれませんが、参考になれば幸いです。
ということで、やっぱり健康が一番です。
一緒に治療費や医療保険についても読んでもらうといいかと思います。
治療費についてです。
nyugan-survivor.hatenablog.com
保険金についてです。
nyugan-survivor.hatenablog.com
治療中の働き方についてです。
nyugan-survivor.hatenablog.com